2012年4月26日木曜日

No19・大学受験生

今日は長女の高校の保護者会に参加しました。

早いもので、長女は大学受験生。

関心のある分野がはっきりしているので、進路先も自分で早いうちから決めていたようです。

幼い頃から、親離れしていたような子でした。

高校受験の時も進学先については、ほとんど話し合うことがありませんでした。

当時は、そのような状況ではありませんでしたから。

彼女なりに遠慮していたのだと思います。

でも、本当は

余命半年と宣告された自分の父親を目の前に、どれほど不安だったことか・・・

私は主人の闘病生活に寄り添っていましたし・・・

14歳で迎えた大きな試練。

私立高校を、滑り止めで受けておいた方が良いと、担任の先生に勧められ時

第一希望だけで行きますと、覚悟を決めていた。

受験間近に主人が亡くなって、通夜や告別式、事務的処理・・・

落ち着かない日々の中で、

周囲は私立高校の合格が決定し、

焦りもあってでしょうに、

黙々とやるべきことをやり続けた。

私も、教習所の生徒として毎晩勉強をしていました。

娘に勉強しなさいと言う前に、私自身が新しい事に挑戦する姿を見せたいと思いましたし、

主人が亡くなったその時にこそ、前向きに生きる姿勢を示そうと思っていました。

結果的に一緒に頑張ることが出来ました。

娘は志望校に、一次で合格しても特に浮かれる事も無く

長女として、長谷川家に責任を持とうと気丈にしていました。

高校に入ってからは、私よりも早く起きて

自分で弁当を作り、お弁当の残りを家族の朝食として食卓に並べて

出かけていました。

結局、私は一度も弁当を作ってあげていません。

弁当用の食材も自分で買いに行って、それなりに工夫して作っていました。

吹奏楽部の部長として、部員の為の資料作りをしたり、

これまで出場した事の無いコンクールに挑戦してみたり、

学校でも家庭でも、よくやっていました。

大学も色々調べたようで、主人と同じ道にいくという選択をしてくれました。

逞しい娘です。

私にとって、二人目の夫のような・・・

私の一番の味方です。

今日、保護者会で渡されたプリントに、学校の目指す学校像として

『文武に優れ、世界に羽ばたくリーダーを育てる進学校』と記されていました。

そして、問いかけ。

「あなたは将来どんな分野で、どんな貢献をしたいと思っていますか?」と。

生徒達にはまだ自覚が無いかも知れないけれど

リーダーになる資質を持った生徒達の集まりだと

担任の先生ご自身が信じて下さっていて、

その期待感が先生を熱くしているのだと感じました。

将来、それぞれの得意分野でリーダーとして社会に貢献して行けるように

心構えの部分を大切にされる先生だと感じました。

行けそうな大学ではなく、行きたい大学、何が何でも行きたい大学なのかどうか?

一度決めたらぶれない、第一志望校は譲らない

安易に志望を下げない。

私は受験は「個人戦」だと思っていましたが、

娘の担任は「団体戦」だとおっしゃいました。

互いに高め合う仲間がいる。

本気で頑張っている仲間を見て刺激を受けたり、応援したり、

担任も、学校も、父兄も、全力で応援する。

そういう環境を作る。

「団体戦」 分かるような気もしました。