2011年12月21日水曜日

No14・路上詩人のりお

12月21日(水)

明日のライブで着るステージ衣装を探しに川越まで行きましたが、

ピンと来るものに出会えず、諦め、帰る事にして、駅に向かう途中

路上で字を書いている青年を見かけました。

一度は通り過ぎたのですが、どうも気になって、戻りました。

てんつくマンも、路上詩人からスタートした分けで

てんつくマンの原点を見た気がして、思わず声を掛けてしまいました。

“てんつくてんつくマンって知ってる?”と

すると

“僕の師匠です!”と目をキラキラさせて答えました。

なんと彼は、震災後てんつくマンと一緒に被災地に支援活動に出かけていた

てんつくマンのメルマガにも登場したことのある、のりお君だったんです。

聞くところによると、明日から4日間、支援活動の為に、石巻に向かうそうです。

今日は特に冷え込みが激しく、そんな中、路上に座って、立ち止まってくれる人を待ち続けているんです。

私は、たまたま、てんつくマンの講演会チラシを持っていたので

“今度、てんつくマンを呼んで講演会を主宰するからおいでよ!てんつくマンも喜ぶと思うよ!”

と言って、チラシを渡すと、チラシのデザイン性や思い入れに感動してくれ

“行きます!行きます!”と喜んでました。

引き寄せの力でしょうか

私はステージ衣装を求めて、電車に乗って川越まで来たのに

ドレスには当たらず、のりお君に出会った。

そして私は一筆、書いて貰いました。


黄色とオレンジの円を描く所から始まり、緩やかな2本のカーブを描き、

次に“僕の目を見て下さい”というと、じいっと私と目を合わせ

それから、筆を持ち、目を瞑り、大きく息をしてから、言葉を書き始めました。

私の為に書いてくれた言葉なのですが、

彼の優しさが溢れた言葉達。

“どうして黄色とオレンジなの?”と尋ねると

“オレンジは元気な色です。裕子さんはエネルギッシュな方だから・・・”

更に“黄色は?”と尋ねると

“優しさです”と。

色紙一枚の値段は、私が決めていいんです。

書いて貰った人が、受け取ってみてから、自分で値段を付けるわけなんです。

てんつくマンも、そうやって始めましたから。

てんつくマンの映画を自主上映したばかりで

てんつくマンに会ってきたばかりで

これからてんつくマンの講演会を開催しようとしている私の目の前に

突如、現れた、のりお君。

素直に応援したいと思いました。

5千円札を手渡すと、“おつりは?”と聞かれてしまいました。

“どうぞ。受け取って”と笑顔で渡しました。


隣にはのりお君の友達も書下ろしをしていました。


これが作品です。


心がピュアな人は、神様も応援したくなることでしょう。

“東北は寒いだろうから風邪ひかないでね。いっぱい愛を届けて来てね!”と言って

別れました。




是非、皆さん、応援してあげて下さい!

明日のライブは、のりお君が書いてくれた言葉の通り

『すべての瞬間、裕子は輝いているから、ありのままの愛くるしい裕子で』

を胸に、気取らず、力まず、素直に、ありのままで、お客様の前に立とうと思います。

明後日は、「さんだ」で、弾き語りと朗読の会をします。


のりお君が初対面の私を見て、オレンジ色のイメージを感じとってくれたとの事でしたが

ご覧下さい!

高麗川駅に着くと目の前に、この光景が広がっていました。

オレンジ色の世界。本当に美しい。神様は芸術家ですね!

思わず、今日の神様の作品をカメラに収めました。

シャッターを押して2分後には、この夕日、山の影に姿を消してしまいました。

沈んだ太陽は、明日の朝には、また蘇えるんですね

今日とはまた違う顔で。

当たり前の事ですが・・・

人間も再生を繰り返しているのだと思います。