2011年8月7日日曜日

No5・盛り上がりました!

8月6日

四本木のお祭りが盛大に開催されました。

午前中の御神輿、午後の演芸大会、夜の盆踊りも

一日中,天気にに恵まれ、区民の参加率もよく

一体感を持って終えられた気がします。

私自身、司会をしながら楽しませて頂きました。

朝は区民にふるまう為、150個のおにぎりを作りました。

近所の奥様方と、会話を楽しみながら、額に汗をかきかき、握りました。

地域のコミュニケーションを深めていく為にも、こういうイベントは大事だなぁと感じた次第です。

今年で第3回目を迎えたこの四本木のお祭りですが

元々、第1回目は亡き主人が懸命に動いた事で実現しました。

四本木独自のお祭りを開催する為に、アンケート調査を実施し、

区民の真意を数字で証明したのです。

話し合いでは、なかなか解決出来ない事も、無記名のアンケートによって、

各自の正直な思い(不満も含めて)、意見、疑問等があからさまになり

それらをすくい上げる形で、企画、運営が進められました。

決して簡単に開催できた分けではありません。

言い出した主人は責任者として、産みの苦しみを味わいました。

前例の無い事を、市外から越して来て間もない人間が中心になって行う分けですから、

色々と風当たりが強く、めずらしく愚痴る事もありました。

自身の体も、癌の摘出手術の後、放射線治療の為、ぼろぼろでした。

今思うと、身を削って取り組んでいました。

4人の子供達もお囃子で大活躍してくれました。

そんな中、第1回目のお祭りが大成功に終わるのを確認し
どれほど喜んだことか・・・

そして”長谷川さんのお陰です!”と区民の皆さんから感謝され、
どれほどほっとした事か・・

祭りが終わり、力を使い果たしたかの様に、主人は急に体力が落ちていき

祭りから1か月も経たない内に、癌が再発し、余命半年と宣告されてしまいました。

燃え尽きてしまったのでしょうか・・・

半年で死んでたまるか!と、翌年の夏祭りの成功を見届けるつもりでいましたが、

結局、それは叶いませんでした。

でも、私は昨年の夏祭り、家の前をお囃子が通る時、大胆にも主人の遺影を持って立ちました。

お祭りでにぎわう場に、遺影を持つのはひんしゅくでは・・とも思いましたが、

どうしても主人に見せたかった。




主人の意志が受け継がれて、区民が積極的に祭りに参加している様子を見せたかったし、

皆さんに主人の事を忘れて欲しくなかった。

有難い事に、我が家の前でずいぶん長い舞を披露して頂きました。

主人の遺影を見て、山車の進行を休め、たくさんの方々が寄ってきて下さったのです。

そして、嬉しい言葉をたくさん頂きました。

”やぁ、長谷川さん、久しぶりだねぇ~、そっちの世界で元気にしてるかぁ?”

”本当に惜しい人を亡くしたもんだ”

”この祭りの立役者だもんなぁ”

”思えば、長谷川さんが居なかったら祭りは出来なかったんだからなぁ~”

”今日はこっちの世界に降りて来てるよ”等々・・・

皆さんのお顔に悲しみはなく、久々に友人に再会出来たような、

本当に懐かしそうな、嬉しそうな表情でした。

そして、今年3回目を迎え”オール四本木”が定着してきていると感じました。

演芸大会の最中、雷が鳴り出し、空がピカピカ光っているにも関わらず、

祭り会場の上には雨は一敵も降らず、無事に終えられました。

”ご主人が守って下さったのかもね。”等と声を掛けられたりして・・。

主人は、今もたくさんの人々の心の中に生き続けていると思えます。

そう実感出来る事は、本当に幸せな事です。

私の背後に、主人の面影を感じている方々がけっこういらっしゃいます。

だから、私が元気に、前向きに生きている姿を示す事で

安心して頂けると思うのです。

つくづく主人は多くの財産を残していってくれたと感じます。


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